学校現場の声を国会に! ~ 古賀ちかげさん、国会で初質問
現在、開会中の第210臨時国会・参議院文教科学委員会で、10月27日、日政連の古賀ちかげ参議院議員が初質問をしました。
古賀さんは、学校現場の実態(「休憩時間0分の教職員が54%いること」、「新学期、学校によっては担任が5人いないこと(代替教員が来ない)」など)を例に、学校現場で働く教職員の過酷な労働環境、人員不足、教職員定数についてその改善を求めました。
以下、質疑の一部を紹介します。
〇質疑の一部
【文部科学省初等中等教育局 藤原章夫局長】
▶現在の学校現場の状況が大変厳しいということは、私ども十分承知をしているところでございます。また、そうした中で教師不足という課題も生じているわけでございまして、こうした状況を改善するために、働き方改革や条件整備、また教職を魅力的なものにしていくための様々な総合的な取組ということをすすめていかなければならないと思っております。
いつまでというゴール、難しいわけでございますけれども、早急に取り組んでいかないといけない課題であるというふうに認識をしているところでございます。
【古賀ちかげ議員】
▶長くは待てません。早急に、今おっしゃいましたとおり、早急にお願いいたします。その間も多くの教職員が苦しみ、倒れ、命を落としていきます。早期退職をしていきます。そして、何よりも、学校に来ている子どもたちが困っているのです。授業が行われない。
「担任の先生がいなくなったけん、誰に僕は相談していいっちゃろうか」、そんな悩みを子どもが持っています。
本来、時間外勤務はゼロ時間のはずです。過労死ライン超えの時間外勤務が常態化している学校現場において、勤務実態に応じた処遇改善は当然のことであり、給特法の規定そのものがもはや現状にそぐわないと考えます。給特法の廃止、抜本的見直しに取り組む必要があると考えますが、いかがでしょうか。
【文部科学省 永岡桂子大臣】
▶学校におけます働き方改革のほか、様々な取組と、それから成果等を踏まえながら、本年度実施の勤務実態調査におきましても、教師の勤務実態や働き方改革の進捗状況を本当にきめ細かく把握するとともに、その結果を踏まえまして、教師の処遇を定めました給特法の法制的な枠組みを含めてその働き方、そしてその処遇に対して本当にしっかりと取り組んで検討させていただきます。
【古賀ちかげ議員】
▶私は、教職員という仕事がやれたことを誇りに思っています。子どもの笑顔、創造力、優しさ、純粋さ、素直さ、すばらしいです。私は、子どもから力をもらって三十年やってきました。先日も教え子から、「採用試験に合格しました」って、弾んだ声で連絡がありました。このような夢を持って教職員になっていこうという若者が潰れないような職場環境にしなければなりません。子どもたち、若者を大切に育てていくことは、私たち大人にとって大きな使命だと考えます。しかし、これまで述べてきたように、今の学校現場はとても働きにくく、子どもが大切にされているとは思えません。国の未来を担う子どもたちを教育する場である学校が持続できなくなるのではないかというこの危機的な状況は、文科省だけではなく、国を挙げて改善を早急に取り組む必要があると思います。見解をお願いいたします。
【文部科学省 永岡桂子大臣】
▶今、先生おっしゃいますように、今後も、国、学校、教育委員会が連携をしまして、それぞれの意見をしっかりと議論闘わせながら、教職員定数の改善であるとか、又は働き方改革、そういうものにしっかりと取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
本年3月21日(月・祝)、古賀さんは、「古賀ちかげさんと語る会」(宮崎県教育会館で実施)で宮崎に来県、教職員やそのOBと意見交換を行いました。
その中で古賀さんは、「学校現場の声を国会に届ける」という決意を述べられましたが、それがまず、このような形で実現されました。
なお、質疑全体の様子は、「古賀ちかげ YouTube ちゃんねる」でご覧になれます。
動画(時間は29分36秒)をご覧になりたい方は、下記アドレスをタップ(クリック)してください。