お知らせ

3月の星空を紹介します

早いもので、今日は3月1日です。


今夜の天気予報は、「曇」となっていますが、曇り空のむこうにある星空を紹介したいと思います。



図は、夜7時頃、南の空を中心とした星空の図です。まず、「冬のダイヤモンド」を構成する6つの1等星について紹介します。




冬のダイヤモンド


(1)南の空に、冬の代表的な星座、オリオン座が見えます。


そのオリオン座の中心付近にある三つ星を、斜め左下におりたところにあるのが、おおいぬ座の シリウス です。


シリウスは、21ある1等星の1つで、太陽をのぞくと、全天で最も明るく見える恒星です。


(2)シリウスの左斜め上に輝いているのが、こいぬ座の1等星 プロキオン です。


シリウス、そして、オリオン座の1等星 ベテルギウス「冬の大三角」を構成しています。(図の赤い線)


(3)プロキオンの斜め左上にある星が、ふたご座の1等星 ポルックス です。


右斜め上に双子の兄、2等星のカストルが見えます。


(4)南向きに天頂を見上げ、天頂を少し通り過ぎると、ぎょしゃ座の1等星 カペラ が見えます。


冬の初めに比べ、現在では、かなり高い角度から姿をあらわすようになりました。


(5)時計回りにダイヤモンドを紹介してきました。そのダイヤモンドの5つ目の星が、カペラから右下にさがったところに赤く光っている おうし座の1等星 アルデバラン です。


今日は、月と火星が近くにあるので、それを目印に見つけると、見つけやすいかもしれません。


(6)最後に紹介するのが、オリオン座の リゲル です。青白く輝く1等星です。オリオン座の左上に見えているベテルギウスから、中心の3つ星をはさんで、対角線上の右下に見えています。



いかがでしたか、「冬のダイヤモンド」


今日の曇り空のむこうには、全天に21ある1等星のうち、3分の1にあたる7つの1等星が同時に見えているのですね。




西の空で明るく光る惑星


西の空には、現在、木星金星が見えています。


どちらも惑星(わくせい)で、地球と同じように、太陽の周りを回っています。


太陽系の惑星は、太陽に近い方から、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星 があります。


どの星も、自分で光をだしているのではなく、太陽の光を受けて輝いています。


そのため、わたしたちは、惑星を昼間に見ることはできず、太陽が沈んでから太陽が昇るまでの間に、太陽の光を受けている惑星を地球から見ることになります。


金星 は、太陽系の中で、地球より内側にある惑星です。


ですから、太陽光線の影響で、地球から見えるのは、夜明け前の数時間か、日が落ちた後の数時間です。


さて、金星 が見え始めた時期は、木星 はかなり高い位置に見えていました。(地球からの見た目です)


それが、かなり接近し、図のように今日はかなり近づき、木星 のすぐ下に 金星 が見えています。


そして、2つの惑星は、明日はほぼ横並びとなります。


その後、上下が逆転し、金星 はさらに高く見えるようになり、木星 はやがて見えなくなります。


惑星って、その名前の通り、動きが大変おもしろいものです。


時間があれば、西の空にも目を向けて、どうぞ、気持ちをリフレッシュしてください。



北にある星座は?


北にある星座は、北極星 を中心に、夜空を反時計回りに動きます。(地球からの見た目です)


北極星は、南国から見るほど、高度が低くなります。


(見つけやすい星座としては)3月1日現在、午後7時には、北極星 をはさんで、左側にアルファベットの W字(M字)の形をした カシオペア座、右側にひしゃくの形をした 北斗七星(おおぐま座の一部)という配置です。


時間がたつと、北極星 を中心に反時計回りの動きなので、北極星の左側にある カシオベア座 が地平に沈み、右側にある 北斗七星 が上空に上がってくるということになります。


また、出現する時刻は、だんだんとずれていき、6月には、夜8時に 北極星 の真上(高度60度付近)に 北斗七星 が出現し、カシオペア座 の出現は明け方近くになります。


こんな営みが、人知れず、何万年、何億年と続いてきたのですね。



明日、晴れるかな?


明日は、夜空がきれいに見えるといいなと思います。


明日が、みなさんの心も体も晴れ晴れとした日になりますように・・・。