「置き勉」から「軽スタ/かるスタ」へ
神戸市は、2023年2月13日、登下校時の持ち物の負担軽減に向けたキャッチフレーズが決定したことを市のホームページ(市政情報 → 記者発表資料 → 記者発表2023年2月 → 登下校時の持ち物の負担軽減に向けたキャッチフレーズの決定)で発表しました。
「下校時の持ち物については、持ち運ぶ教材の多さが児童にとって負担となっているとの意見があり、これまでも全て持ち帰るのではなく学校に置いて帰るものと持ち帰るものを区別するなど、児童の負担軽減に考慮した取組をおこなってきました」(教育委員会事務局学校教育課)という神戸市。
市教委では、「さらに、この取組をすすめるため、「学校に置いて帰ることができる学用品(置き勉)」から「家庭学習のために持ち帰る学用品」への発想の転換を図り、これまでの「置き勉」に代わる新しいキャッチフレーズを児童から募集しました。」とのことです。
新しいキャッチフレーズは「軽スタ/かるスタ」
たくさんの応募の中、市教委は、新しいキャッチフレーズを「軽スタ/かるスタ」にしたことを発表しました。
「持ち物を負担軽減しつつ家庭での学習に取り組む趣旨から、「軽く」することと、家での「スタディ(勉強)」を合わせたキャッチフレーズ。」だそうです。
また、ホームページでは、今後の取組として、具体的な標準例を示し、「児童が時間割と照らし合わせて、自らの家庭学習の課題に必要な学用品を持ち帰るなど、より主体的な取組を促していきます」とむすんでいます。
課題もありますが・・・
学校に児童の学習用具の保管場所をどうやって確保するか、持ち帰るものをどのように児童が判断するかなど、残された課題も多い登下校時の携行品の軽量化の問題。
課題を一つ一つクリアしていくと、(場合によっては)不要な学用品を自宅または学校に置いておけるようになり、携行品の重さに悲鳴をあげている児童が一人でも減るのではないかと思われます。
文科省も工夫例を出しています
文科省も2018年(平成30年)9月6日に、「児童生徒の携行品に係る配慮について」という事務連絡を各県教委へ送り、各学校の実際の工夫例を紹介しています。
内容は、「文科省 携行品」で検索してご覧ください。