お知らせ

時間が足りないくらいのたくさんの声! ~『ステップ講座 2024』を開催


2024年2月23日(金・祝)、講師に古賀ちかげ参議院議員(全国比例)をお招きし、『ステップ講座 2024』を開催しました。


今年もまず、古賀さんの講演「現場の声を国会へ」から始めました。


講演の冒頭、古賀さんは、能登半島地震の話をされました。


1月5日になってようやく石川県教組と連絡がとれたときの話です。


「自分のクラスの子どもの安否がわからない、家は大丈夫だろうか、家族は・・・、それがわからない。教職員にとってはそれがとても大きい」と石川県教組の方が話されたことを紹介し、その言葉が心に残り、今回の地震を身近に感じたとのことでした。


その数日後に、連絡をとったとき、「(自分も被災している教職員が)避難所を回って、子どもたちに声をかけています」という話や、「子どもたちが壁新聞を避難所に作ったり、避難している方々に、一緒にラジオ体操をしましょうと声をかけたりしています」という話を聞いたことも紹介されました。


そして、「困っているとき(自分もきついけど)人とつながろうとする子どもたちの思いを育てていく」それが学校教育だろうなと思ったとのことでした。


講演では、


 昨年4月の欠員状況を今年1月になって文科省が調査したこと(遅い!調査はしましたよということ?)
 小中学校の授業時間1コマを5分短縮すること(短縮した分は、学校裁量・・・探求心を育てる時間、基礎学力向上のためのドリルの時間などにあてる・・・短縮した分、内容を減らさなければ、子どもたちにも、教職員にもマイナス)
 全国学力・学習状況調査を悉皆で行うために50億円かけていること(あれだけ話題にしている PISA 調査は、全国の高校1年生から無作為抽出で選ばれた6,000人が受ける。予算は1億円)
 給特法のこと、担任手当、管理職手当のこと、教頭・副校長にサポート・マネジメントをつけること、スクールサポートスタッフの配置(今年4月から全国の小中学校に配置)


など、学校教育に関する現在の国の動きについて報告・説明がありました。


また、人権の視点から見た日本社会の問題、武器輸出を例にした平和の問題などについて話をされました。



会の後半は、参加者のみなさんから多くの意見、要望、質問が出されました。


その中のいくつかを紹介します。


「教員がなぜこんなに早く辞めていくのか、早期退職のことが気になる」
「人事異動のシステムが難解」
「研修後の論文作成に時間がかかり、子どものための研究なのに、実態は逆になっている」
「学校での集団フッ化物洗口のこと」
「教育のICT化が、子どもたち、教職員にどう影響するか検証が必要」
「(ページ画像のスクロール操作、タイピングを例に)タブレットを利用したテストは、タブレットの操作に慣れているかどうかで差が出ている」
「(水岡俊一参議院議員のレポートで紹介されていた)若者の投票率が高いスウェーデンの12歳からの模擬選挙のこと」
「(給特法に関して)働く時間(時間外勤務)を減らしてほしいというのが現場の声。しっかりと国会で伝えてほしい」
「スクールサポーターの仕事が明確になっていない」
「管理職とのやり取りを通じて、勤務時間に関して、自分もマヒしていることに気づいた」
「奨学金を貸与型から給付型へ」
「特別支援教育に関して、分断につながる政策をやめてほしい」
「担任手当、お金で職員を分断するのはやめてほしい」
「紙の保険証廃止は問題。現在、残すための署名活動をしている」
「女性活躍とか言いながら、日本はまだまだ。それを家族を通じて実感した」


参加者のみなさん、貴重な意見ありがとうございました。


翌日発信された古賀さんの X(エックス・旧ツイッター)では、「国政報告後、質疑や現場の声を聞いたのですが、出るわ出るわ!時間が足りないくらいの沢山の声(フッ化物洗口、オンライン授業、マイナ保険証等)をお聞きしました」とステップ講座の様子が紹介されていました。


また、「宮教組は毎年この会を開いてくれます。少人数ですがパワーが凄い!」という感想も書かれていました。



『ステップ講座』は、2025年も企画する予定です。


今年参加できなかったみなさん、来年は、ぜひ参加してください。


来年は、さらにパワーアップした『ステップ講座』にしていきましょう。